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2018年11月 4日 (日)

平家物語歴史館・その二

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高松市内にある「平家物語歴史館」に展示されている平家物語を再現した蝋人形を、前回に続いてご案内しましょう。
 
 
第六景 「物 怪」 
 
桓武天皇が平安京を定めて以来、都を移すことは無かったのに、治承四年(1180年)6月に、平清盛が福原への遷都を強行しました。
 
人々は動揺し、旧都の内裏には「咲きいづる花の都を振り捨てて、風ふく原の、末ぞあやふき」という詩が書かれました。
 
はたして、新都では色々な怪異が出現し、清盛の館には壁に「大顔」が現れたり、庭に髑髏(ドクロ)が出現したりしました。
 
帝も、臣下も嘆き、全ての寺も神社も良くないと訴えたので、同年12月清盛は旧都へ帰ることとしました。
 
(平家物語 巻五 「物怪之沙汰」)
 
 
 
 
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第七景 「平家軍、富士川で大敗」
 
治承四年(1180年)五月、後白河院之第二皇子・以仁王と源頼政は、諸国の源氏に平家追討の令旨を発し、兵をあげましたが敗死しました。 
 
しかし、諸国の源氏は決起し、伊豆に流されていた源頼朝は石橋山の合戦こそ敗れたものの、房総で大軍を集め、関東の武士を加えて鎌倉へ入りました。
 
一方、平家の軍勢も東下し、十月、富士川を挟んで頼朝の軍と対峙しました。
しかし源氏が大軍なので、夜退くことにしましたが、ちょうどその時、源氏の一軍が渡河しようとし、水鳥の大群が一斉に飛び立ちました。 平家軍は「すわ、大軍来襲!」と驚き慌てて、一戦に及ばないまま逃げ去ってしまいました。
 
(平家物語 巻五 「富士川」
 
 
 
 
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第八景 「平重衡、大仏を焼く」
 
以仁王が兵を挙げると、三井寺が加勢し、年末には奈良の僧兵七千余人が立ち上がりました。  清盛は我が子である頭中将・重衡(シゲヒラ)を大将に四万余騎でこれを攻めさせました。
 
夜になると、重衡は民家に放火させ、その火は奈良盆地を焼き尽くし、興福寺を始め多くの寺院を焼きました。 なかでも悲惨だったのは、東大寺の大仏殿で、大仏が溶け崩れ二階へ逃れていた老人や子供千七百人が、まるで焦熱地獄のように焼け死にました。
 
多くの貴重な経典や仏像が失われ、焼死者は三千五百余人に達したと言われています。
 
( 平家物語 巻五 「奈良炎上」 )
 
 
 
 
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第九景 「清盛、高熱を発して死去」
 
治承五年(平家物語1181年)、平家への反乱が各地に広がり、その二月、清盛が高熱を発しました。
 
霊験あらたかな神社・仏閣に宝物を捧げ、懸命に加持祈祷をおこなったが回復の兆しも見えません。 
 
妻の二位殿が遺言を尋ねると「現世の望みは全て達せられた、ただ一つ思い残すことは源頼朝の首を見なかったことだ。 その首を我が墓前にかけよ」という言葉を残し、閏2月4日、ついに他界しました。  享年64歳。
 
(平家物語 巻六 「入道死去」)
 
 
 
 
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第十景 「一ノ谷の合戦」
 
寿永二年(1183年)、木曾義仲は都にせまり、平家は安徳天皇を奉じて都を落ちました。 しかし、入京した義仲は後白河院と対立し、院は頼朝に義仲討伐を命じました。
頼朝は二人の弟、範頼と義経を大将とした軍勢を差し向け、義仲は近江で討死しました。
 
一方、平家は福原(神戸市)の一ノ谷に堅固な城砦を構え、多くの軍勢を集めました。
翌年二月、源氏は海沿いの東西から一ノ谷を攻撃し、激戦となりました。
 
しかし、義経が精鋭を率いて背後の鵯越(ヒヨドリゴエ)を駆け下りて奇襲を加えたため、難攻不落と見えた城砦も、ついに落ちてしまいました。
 
(平家物語 巻九 「坂落」
 
 
 
 
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第十一景 「平敦盛と熊谷直実」
 
平家の軍勢は合戦に敗れると海へ逃れました。  源氏の武将・熊谷直実が追ってゆくと、黄金造りの太刀をはいた立派な武者が沖の船を目指して海に乗り入れています。
 
直実が「返せ!」と叫ぶと戻ってきたので、すぐさま打ち合いになり、組み伏せて兜を上げてみると、我が子と同じ16~17歳の美少年でした。
 
名を尋ねても「首を取って人に見せれば、知っていよう!」と答えるばかり。 助けようとしましたが源氏の武士たちが近寄ってくるため、泣く泣く首を斬りました。
 
若武者の名は「平敦盛」といい、清盛の甥で、笛の名手であったことが知れました。 後に直実は武士の身を嘆き、仏門に入りました。
 
(平家物語 巻九 「敦盛最後」
 
 
※ 次回で、全17景のご案内が終わります。
 
 
 
 
 
 

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コメント

第六景のおどろおころさには特に驚きです!
どれも丁寧に作りこまれていますね。

→ キハ58さん

どの光景も、薄暗い中で見ると、怖いくらいでした。

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