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2018年11月 2日 (金)

平家物語歴史館・その一

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高松市内にある「平家物語歴史館」の二階展示をご紹介しましょう!
 
「祇園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり…」と、琵琶法師によって広められた「平家物語(全十二巻)」は、大きく三つの柱から構成されています。
 
第一部は権力を獲得した平清盛を中心とする平家隆盛の様子。 第二部は平家討伐の旗揚げをした源頼朝、木曾義仲らの源氏軍とこれに対抗する平家軍との合戦模様。 そして第三部が平家滅亡後の戦後処理とその人間模様を描いています。
 
「平家物語歴史館」では、その中で代表的な17景を蝋人形で再現しています。
 
 
 
 
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第一景 「平忠盛、鬼を捕える」
 
白河院は、東山の麓に住む祇園女御という女性を寵愛されていました。 ある夕方、数人の共をつれて行くと光を発する鬼のような者に出会いました。
 
共の者は怯えましたが、平忠盛が捕えてみると年老いた法師が灯籠に燈明をあげようとして土器(カワラケ)に火を入れ、雨よけに麦藁をかぶっていたのが異様に見えただけでした。
 
白河院は褒美に祇園女御を忠盛に下されましたが、彼女は既に院の子を身ごもっていました。 そうして誕生したのが忠盛の嫡男、平清盛で、そんな出生の秘密から以後大変な出世を果たします。
 
(平家物語 巻六 「祇園女御」) 
 
 
 
 
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第二景 「平家にあらずんば人にあらず」
 
平安末期、天皇や貴族は武力を用いて争うようになり、「保元の乱」、「平治の乱」が発生しました。  平清盛は二つの合戦に勝って大変な出世を遂げ、太政大臣にまでなり、位・人臣を極めました。 
 
清盛の嫡男・重盛は勿論、一門の多くが高級貴族になり、清盛の妻の兄・大納言・平時忠は「平家にあらずんば人にあらず」などという高言をしました。
 
厳島神社の壮麗な社殿は清盛が創建したもので、そこに平家の貴族が居並んでいる様子が蝋人形で再現されています。
 
(平家物語 巻一 「吾身栄花」)
 
 
 
 
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第三景 「仏御前、祇王を訪ねる」
 
平清盛は白拍子の「祇王」を寵愛し、妹の「祇女」と共に自分の邸宅に住まわせていました。 祇王のとりなしで「仏御前」という若い白拍子に会った清盛は、たちまち仏御前に心を移してしまいました。 清盛は祇王姉妹を屋敷から出してしまい、そのうえ仏御前を慰めるため祇王を呼んで歌を歌わせたりしました。
 
祇王はあまりの仕打ちに母、妹と共に尼になり嵯峨の奥へ隠棲します。 
 
或る日、仏御前が嵯峨を訪ねてきました、彼女も祇王の身の上を他人事と思えず、尼になって訪ねてきたのでした。
 
四人の女性は同じ庵に身を寄せ、一心に往生を願ったので、皆、往生の本望を遂げたと言われています。
 
(平家物語 巻一 「祇王」)
 
 
 
 
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第四景 「清盛の孫、摂政・基房を辱める」
 
平重盛の次男・資盛は、まだ13歳でしたが、位は三位中将でした。  鷹狩の帰路、参内しようとする摂政・藤原基房の行列と出会いましたが下馬の礼をとらず、家来たちと一緒に駆け破って通ろうとしました。
 
基房の家来たちは、その無礼を怒って彼らを馬から引き落としましたが、これを聞いた清盛は激怒し、「資盛の恥をそそげ!」と命令しました。 
そのため、資盛たちは基房の行列を襲って辱めましたが、摂政・関白を襲った事実は大きく、重盛は襲った武士たちを追放し、資盛を伊勢の国へ追いやりました。
 
(平家物語 巻一 「殿下乗合」)
 
 
 
 
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第五景 「俊寛のみ許されず」
 
治承元年(1177年)平家を倒す企てが露見しました。 その結果、斬られた人もいますが、法勝寺座主の俊寛僧都、丹波少将藤原成経、平判官康頼の三人は九州の鬼海が島へ流されました。
 
翌年、高倉天皇の中宮・建礼門院(清盛の娘)の安産を願って恩赦が行われ、赦免状を持った使者が鬼海が島へやってきましたが、赦免状に俊寛の名はありませんでした。
 
それほど清盛の憎しみは深く、島に残された俊寛は三年後に絶命しました。
 
(平家物語 巻三 「赦文」、「足摺」)
 
 
 
 
 
 

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コメント

実は、平家物語のことは全く存じ上げないのです・・
が!
今日にブログを拝見してあらすじがわかったような気がします。

→ 鉄腕マトムさん

昔から、舞台や映画で、その一部、一部だけが取り上げられてきた長編物です。 「源平の合戦」などがよく演じられました。

こちらも人形を駆使し、雰囲気たっぷりに作られているんですね。
憎しみの凄さを実感できるお話と思います。

→ キハ58さん

蝋人形の雰囲気が、あまりにも現実的で、怖い感じもしました。

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