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2016年12月 1日 (木)

豊稔池堰堤

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こんな写真と記事で雑誌に紹介されていた「豊稔池」を訪ねることにしました。
 
年間を通して降水量が少なく、常に水不足に悩まされていた讃岐の国では、その悩みを少しでも解消するため大正時代に築造された石積式ダムがこの豊稔池ダムです。
 
 
 
 
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香川県観音寺市の山間部、大野原地区へ車を走らせてゆくと、それ程川幅は広くない「尾合谷川」という川が流れていました。
 
 
 
 
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その川に架かっている橋が「豊稔大橋」で、谷底まで深く切れ込んだ渓谷が見えました。
 
 
 
 
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橋の袂に、小さな駐車場が設けてあり、車を停めて道路左手を眺めると、年代を経た大きなダム堰堤が見えました。
 
どうやら、橋の名前から推測して、あれが「豊稔池堰堤」のようです。
 
 
 
 
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もう少し、上流へ歩いてゆくと、左手に黒々とした「豊稔池堰堤」が見えてきました。
 
大正15年に着工し、昭和4年(1926年)に約四年の歳月を費やして完成した、日本最古の石積式マルチプル・アーチダムです。
 
 
 
 
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もう少し堰堤まで進み、ダムで堰き止められて完成した豊稔池を眺めましたが、生憎、ダムの手前部分には、沢山の枯れ枝や流木が堰き止められ、あまり綺麗な眺めではありません。
 
 
 
 
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一度車に戻って車に乗り込み、今度は急な坂道を降りて堰堤下流にある駐車場まで車を進めました。
 
今度は、豊稔ダムを下から見上げることにしましょう!
 
石工の大半は村人で、鍬を鑿に持ち替え、近くの山から切り出した石をブロック状に加工して、石垣のように一つ一つ積み上げてこのダムが出来上がっています。
 
 
 
 
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我が国、最古の石積式コンクリート造の溜池堰堤として造られ、農業土木技術史上、高い価値が認められ、平成18年(2006年)重要文化財に指定されました。
 
ここに溜められた貴重な水によって、下流の観音寺地域が稔り豊かになるように…という願いを込めて「豊稔池堰堤」と名付けられました。
 
 
 
 
 
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ダムの堰堤に近づいてゆくと、目の前に大きな壁がグングン広がり、その巨大な構造物が実感できます。
 
ダムの構造は「マルチプルアーチ式コンクリート造堰堤」と呼ぶそうで、大きなものです。
 
多連式アーチダムは、宮城県仙台市の大倉ダム(二連式)があるだけで、我が国に二例しかなく、貴重な建造物です。
 
 
 
 
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中央部に5個のアーチ(五連式)を造り、そのアーチを区切るように6つのパットレスが設けられ、力強く堰堤を支えています。
 
丁度、右端の洪水吐から水を放流していました。
 
堰堤の高さ30.4m、左右の堤長128mという、迫力満点の巨大な豊稔池堰堤でした。
 
 
 
 
 
 

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コメント

力強い眺め!
時代を感じさせながら地域の繁栄を築いた事を誇っているようにも見えます、
さて、ダムカードも収集されますか?

→ 鉄腕マトムさん

今回は、ダムカードはいただいていません。 随分離れた事務所で配布されていたようなので、、、。  

これを考え作った時代を考え 
今のように重機なども整っていませんから・・
人間のエネルギーが想像されます。

どの時代もすごかったんだな~と。

→ 六花さん

香川県は、江戸の昔から水不足で悩まされてきました。 

その難問を少しでも改善したかったんでしょうね~!

大正から昭和に作られたなんて信じられません!
さほど重機が無かった時代に・・・ご紹介をありがとうございました^.^/

→ キハ58さん

これだけ大きなダムを石を積んで造ったなんて、すごいことですよネ!

先駆者の労力の賜物です。

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